台パンするなら麺を打て

対麺厨です。TwitterID @pokebozu2000

ポケ勢 ~らーめんに囚われた種族~

 ポケ勢はなぜらーめんが好きなのだろうか。昼下がりにふとTLを眺めると、誰かしらの載せたラーメン画像が、強烈な引力を放ちながら湯気を立てているのが常である。これは、日本人全体がらーめんを愛している為で、議論をポケ勢という一部分に縮小するのは不適切ではないかという指摘を受けるかもしれない。しかし、ポケ勢がらーめんに注ぐ愛情は日本人全体のそれとは一線を画す。例えば、レート期間最終盤のTLには普段に比べて数倍多くらーめんの画像が流布されている。まるでこの世界にはポケモンの神様とでも言うべき存在がどこかにいて、神に近づくための儀式として、らーめんを食さざるを得ないような、そんな悲壮なまでの衝動を感じるのである。しかし彼らポケ勢はこの一種異常とも呼べる現状に何の疑問も抱くことなく、またシーズン終盤に、オフの日の昼に、飽かずにらーめんを啜り続けている。このままでは危ない。我々は、自分たちがなぜらーめんにここまで強く惹かれるのかを個々が認識する必要に迫られている。AIの台頭により、時代の流れはかつて無いほど速く、強くなっている。現代社会の何も考えずにらーめんを食べている状況は、もはやらーめんを啜っているのではない。らーめんに啜われているのである。

 この記事はそんな現状を危険なものと感じ、らーめんを愛するポケ勢の心理とその原因について明文化することで、新作からポケモンの世界に参入してくるであろう新規らーめん好きポケ勢の道標となると共に、らーめんを食べるという行為を再び人間的な活動として定義しようという試みの結晶である。


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考察 なぜポケ勢はらーめんが好きなのか

 

考えられる可能性について筆者が思いつく限り箇条書きで伝えていこうと思う 

 

店舗数の多さ、その分布範囲の広さ

 ポケ勢の界隈ではしばしば「オフ会」と呼ばれる交流会が開催され、そこでオフラインの対戦を楽しんだり、構築、思考法についての活発な議論を行うことが出来る。

 だがこのオフ会、企画にかかる費用や会場に入ることの出来る人数との折り合いが難しく、市や区の運営する公民館の施設の一部を借りて開催することもしばしばである。

 一度も行った経験のない地域で開かれるオフ会の昼ごはんに頭を悩ませる方も多いと思う。ここで、らーめんが登場する。らーめんならばその店舗数の多さ、分布範囲の広さから一駅に一つはあると言っても過言ではない上、味が極端にひどい場所はほぼないので無難な選択肢の一つたり得る。

 ラーメン店の分布範囲の広さと、ある程度信用可能な味が全国を転戦し安定行動を好むポケ勢の味覚にマッチしていると言える。

 

比較的リーズナブルな価格である

 これも重要な要素である。ポケ勢たるもの、使える時間とお金は全てポケモンにつぎ込み、節約をしながらROMを買い、ROMを回すために睡眠を削るのが嗜みである。

 ただ、前述のオフにでる交通費、参加費、その他諸々の経費によって時折TLには、オフの日程は空いているのに金欠で出られないという哀れなポケ勢の嘆きの声が聞こえてくる。また、シーズン終盤は昼食費、夜食費に加えて悪魔との契約によって人間が手にした、偽りの力を手にいれる禍々しい液体、通称「魔剤」の購入を強いられることがしばしばである。

 昼食にかかる費用をなるべく低く抑えながら、それでも美味しいものが食べたいという欲求にラーメンはマッチしているといえる。

 

カップルと遭遇する可能性が低い

 これも非常に重要度の高い要素であることは言うまでもない。

 想像してみてほしい。青春をポケモンという虚構の世界に浪費しようとするポケ勢たちの前に、人生の春を謳歌するひとつがいの男女が現れ、幸せで幻想的な世界を演出する様子を。救いのない世界に絶望したポケ勢は、きっとその夜、強気な択を通すことが出来なくなるだろう。

 ただらーめん屋はどこぞの洒落た喫茶店やレストランに比べ、カップルとの遭遇率が明らかに低い(当社比では遭遇確率が70%減)。

 さらにそんな環境の逆風をものともせずにらーめん屋の扉を叩いた男女も、店の醸し出す空気と跳ねやすい汁、そして食べる際の音の汚さに定評のある麺への対応に忙殺され、二人だけの世界へ旅立つ余力を失う。

 らーめん屋において、客はらーめんと真摯に向き合うべきであり、何人たりとも人とらーめんの間に割って入る権利を持たないのだ。

 ポケ勢の背負った悲しい性、その精神的風土とらーめんは非常にマッチしていると言える。

 

論理的に構築されている

 この世に食材と名のつくものは数あれど、その中でらーめん以上に論理的な構築を必要とするものは少ないのではないだろうか。

 ベースとなるスープ、スープと絡ませた時最も威力を発揮する麺の選定、そしてそこに載せる数々の具の厳選。こだわり抜いた1杯は、その器一つの中に一つの宇宙を感じさせる。同じ種類の具を使って同じようにらーめんを作っても、細部までこだわらなければ深みを生むことはできず、食べる人が食べればその差は歴然である。そしてこれはまさに、ポケモンにおける構築と同じ運動と言える。ポケ勢はらーめんを食べながら無意識のうちに、理論的に構築されたらーめんという存在そのものを愉しんでいるのかもしれない。

 

 ポケ勢がらーめんを好む理由は以上の4点に集約される。

 

 虎穴に入らずんば虎子を得ず

 怯むことなく新たな扉を叩き、よりよいらーめんライフを楽しんでほしい。その一助となることが出来れば幸いです

 

おまけ (超個人的)ラーメンランク

 

S (魚介系だし)中華そば

 

A 煮干そば 味噌・辛味噌らーめん

 

B+ 油そば

 

B 博多らーめん 台湾らーめん

 

 

Cカップヌードル

 

D 花月らーめん

 

家系はクソ

 

単純な味の比較だけでなく、初見の店での事故りにくさも加味したランクです

 

筆者@someman_poke