S3使用構築 低種族値ペリクチミミッキュ
S3お疲れ様でした。今期もまた目標としていた2100を達成することは叶いませんでしたが、デフレとされていたシーズンの中で自己最高レートを更新し、2100への足がかりを掴むことが出来たという点では、手応えのあるシーズンとなりました。
準伝説がいない上に平均種族値が511というなんととも弱そうな構築ですが、よければどうぞご覧ください。
<構築作成の経緯>
今シーズンから解禁となり、6世代でも使い続けていて愛着のあるクチートを今期は使おうと決めていたので、クチートからスタート。Z技環境ではクチートが一発受けて返しの一撃で落とすという立ち回りは、安定しないと考えたので、トリルを貼ることを決意。トリル貼りとして現環境No.1の性能を誇るミミッキュを採用。呪いによって従来のクチート軸が苦手としていたオニゴーリやバシャバトン展開に抵抗できることも評価が高い。
ここで問題となったのがミミッキュの火力が足りないためにトリルターンが足りなくなってしまうことだった。そこで、ミミッキュトリル(化けの皮で攻撃を受ける)→トリルエース1を受けだし→トリルエース1が暴れる→トリルエース1が倒れた後にミミッキュ死に出し→トリル再展開→ミミッキュを切ってトリルエース2を死に出し→トリルエース2で〆
という動きをすることを考えた。これによって理論上は1試合に2度トリル展開することが出来、トリルターンが足りなくなることはほぼ無くなる。
ここでのトリルエースとしてクチートの他にクチートとの相性補完に優れ、同時選出がしやすいミズZぺリッパー、数値の高さで無理やり受け出すことができるカビゴンの2体を採用。ミミッキュ+クチートorぺリッパーorカビゴンを軸として、裏のポケモンを詰めていった。最終的には、裏メガ枠でかつ相手と1:1交換をとりやすいメガゲンガーを採用これにより先発ゲンガーで1:1交換、残り2体をミミッキュ+トリルエースで〆というルートを確立。
最後の枠には、電気の一貫を切ることが出来、構築単位で重いアシレーヌや鬼火ゲンガーを初手で誘い殺すことが出来るジメンZマンムーを採用して構築が完成した。
<個別紹介>
@クチートナイト
特性 いかく→ちからもち
性格 いじっぱり
実数値(努力値)
155-150-105-×-75-73
(236-252+-0-×-0-20)
H 残り
A ぶっぱ
S 同族意識で20振り
技構成
じゃれつく はたきおとす 不意打ち 剣の舞
帰ってきた嫁ポケモン。今期は炎の牙を採用した個体が多かったが後述するぺリッパーとの相性を考えてはたきおとす採用。他も6世代と特に変えず、オーソドックスな技構成とした。クチートミラーも終盤ではほとんどなかったので、これで良かったと思う。
ただ、この世代ではZ技の登場により行動回数の計算が難しくなったこととカバルドン、テッカグヤの増加から、選出できる機会は少し減ってしまった。
特性 ばけのかわ
性格 いじっぱり
実数値(努力値)
143-156-101-×-126-135
(100-252+-4-×-4-148)
H 16n-1
A ぶっぱ
B 端数
D 端数
S 最速70属抜き
技構成
シャドークロー 鬼火 呪い トリックルーム
この構築の核となるポケモン。基本的に種族値の低いポケモンで構成されている構築のため、トリルによるSサポートによって、周りのポケモン達の行動回数を稼ぐのが役割。
このポケモンには確実に2回行動することが求められているため、行動保証が最もかかりやすいきあいのタスキでの採用。耐久振り個体を使用していたこともあったが、余分な耐久が仇となる場面や、あまりにも火力が足りない場面が目立った。
Sを伸ばしている理由は、キノガッサの上から鬼火を入れるため。これによって、HPが1でも残っていれば、マッハパンチに受け出して鬼火を打つ立ち回りが可能になる。それで一試合拾うことが出来たので正解だと思った。
殆どの試合で選出し、このポケモンをいかに上手く動かせるかで勝敗が分かれる場面が多かった。
@ミズZ
特性 あめふらし
性格 ひかえめ
実数値(努力値)
165-×-121-161-92-86
(236-×-4-252+-12-4)
C ぶっぱ
技構成
ハイドロポンプ 波乗り 暴風 冷凍ビーム
軸となるZ枠でクチートとの相性抜群のトリルエース。ふざけ半分で採用したこのポケモンがここまで強いとは思わなかった。
カバルドンやランドロスの地震に受けだして裏に絶大な負担をかけていく。火力がないイメージが付き纏うぺリッパーだが、7世代に入ってC種族値が10強化され(85→95)、これによりC種族値がキングドラと並んだ(つまりトリルさえ貼ってしまえば、雨グドラとほぼ同等制圧力を誇る)。サブウェポンの暴風も雨下ならば必中かつ高火力のタイプ一致技であり、暴風→ミズZとうてばレヒレやギャラを乱数で飛ばせる。
とんぼがえりが欲しい場面も多かったが、それ以上に安定して打てる水技が欲しかったので波乗り採用。
予想の3倍くらい強かったので、ぜひ使ってみてほしい。
@ジメンZ
特性 あついしぼう
性格 いじっぱり
実数値(努力値)
191-200-109-×-95-104
(44-252+-68-×-116-28)
H 16n-1
A ぶっぱ
H-B 特化メガボーマンダ捨て身タックル確2
S あまり
技構成
かなり迷走を繰り返しながらたどり着いた地雷枠その1。電気に強い枠として、ヒートロトム、ランドロスなどを試した後に辿り着いた。
マンダ軸に出し負けにくく、構築単位で重いアシレーヌを初手で誘いながらなんどもジメンZで葬った。また、他の地面枠と異なり、複合タイプが飛行に有利取れるため、ランドロスやボーマンダといったメジャーな飛行枠の後出しを抑制することが出来る。Sを削った弊害は、レヒレの上を取れないことで、そこはなかなか不便に感じたので耐久をがっつり削ってSに割いてもいいかもしれないが、レヒレのSラインはかなり多種多様で、トリルを貼る貼らないの択になるのも煩わしかったので、思い切ってSを削った。結果としてキノガッサに上を取られて負ける展開が多く、耐久調整の生きる場面も少なかったことからSを伸ばすことも一考の余地があった。
@1/2回復きのみ
特性 くいしんぼう
性格 わんぱく
実数値(努力値)
238-141-125-×-152-51
(20-84-228+-×-172-4)
H 16n-2
A +6通常空元気で防御特化ポリ2確2
(状態異常時での+6空元気が防御特化ポリゴン2に対して最低ダメージ190~)
H-D 特化カプ・テテフフィールド補正サイコキネシス確3
B 余り(目安としては特化霊ランドの地震、補正無ガブの逆鱗確3、特化ガブの地震50%の乱2)
S 端数
技構成
空元気 地震or炎のパンチ 腹太鼓 リサイクル
地雷枠その2。調整をダメ計片手に練りこんだこともあってか、公開を躊躇うほどに環境に刺さっていた。
トリルエースとしてのカビゴンに呪いを採用するのはいささか遂行が遅いように感じたので、瞬間火力を重視して腹太鼓。ノーマル技には空元気を選択した。トリル下で腹太鼓をして、毒を打ってきた耐久ポケ諸共裏のポケモンを吹き飛ばす。
状態異常下でなくとも、腹太鼓後の空元気は意地鉢巻ガブの逆鱗を超える威力が出るため火力不足に悩まされたことはほとんどなかった。
なんども相手をなぎ倒し、3タテしてくれた重戦車で、本当に感謝している。
@ゲンガナイト
特性 のろわれボディ→かげふみ
性格 おくびょう
実数値(努力値)
135-×-101-222-115-200
(0-×-4-252-0-252+)
技構成
シャドボ ヘドロ爆弾 トリックルーム 道連れ
地雷枠その3。当構築唯一の600属であり、クチートと並んで長い時間を共に戦ってきた相棒枠。7世代に入り、道連れの弱体化が発表された当初、一時期注目を浴びていたトリックルーム採用。これにより高い確率で1:1交換を狙うことが出来るばかりか、舞ってきたギャラドスやボーマンダに対して、トリルを展開しながら1:1を取る立ち回りも可能で、本当にこの構築にマッチしていたと思う。
浮遊没収により耐久に降る意義が薄くなったことや、道連れを一撃で決めやすいようCS極振り。火力のお陰で勝てた試合も多かったので良かった。
カバルドン対面はシャドボ安定(池沼)
<雑感>
使い方に慣れればかなりパワフルで、こちらにしか見えていない勝ち筋を通して勝つことの出来る試合が多かった。ただ、一手間違えるとそのまま負けに直結しかねないので、難しい構築であることも感じた。
最終日にレートを順調に上げていたのだが、250下相手に痛恨のプレミを噛ましてレートを献上してから冷静さを欠いてしまい、ズルズルと溶かしてしまった。
ただ、今シーズン初めて2100が一瞬見えたので、もし来期も潜れるならば2100目指して頑張りたいと思う。
Special Thanks
ふたばくん(シーズン序盤に構築相談に乗ってもらった)
最高2071 最終19xx
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@someman_poke
QRレンタルチーム
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/BT-45A7-8475
気軽に使ってみてください。
(ただ、QRの仕様を理解している相手との対戦ではカビゴンのメインウェポンが恩返しor八つ当たりではないことを見切られる可能性があるので、本気で潜るなら自分で育成することをおすすめします。)
また聞いてくだされば、立ち回りや選出などお教えするので、気軽にコメント欄やTwitterまでお越しください。